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◆ファッション特集
2007.01.15 UP  

あなたの「宝物」見せてください!
 
流行りのアイテムやユニークな商品を揃えるショップのスタッフは、持ち物にもそれぞれこだわりがあって個性的。
そしてそのアイテムには、その人の大切な思い出や願いがたくさん詰まっています。
そこで今回は、持ち物の中でもとりわけ思い入れのある「宝物」についてインタビューしました。

普段はあまり知ることのできない、アイテムに込めた思いやショップスタッフの素顔をお届けします。
 

今回インタビューに答えてくれたのは、西尾市のセレクトショップ「vogue(ヴォーグ)」のオーナー・蜂須賀有子さん。


まず最初に有子さんが見せてくれたのは、ロレックスの腕時計

ロレックスの腕時計

「その頃はすごく追い込まれていたと思います。離婚をして、子どもを自分で育てなきゃいけない。仕事をしなきゃいけない。でも、中学を卒業してからずっと名古屋にいて、10何年ぶりに帰ってきても、当時の友達とはもう交流がなかったし、街も全然わからなくて。ストレスで眠れないこともありましたよ」。

「でも、同時に、私はこんなんじゃない、これでしぼんでしまう自分ではないっていう気持ちも強くあったんですよね。そんなときに、自分にカツを入れたくて、気持ちを引き締めたくて買ったものなんです」。


そんな有子さんが、今の場所に「vogue」を構えたのは約5年前。きっかけとなったのは、お子さんへの強い愛情だったとか。

「リサイクルショップで働いていたんですが、ちょうど子どもが小学校への入学が控えていて。そのときに思ったんですよね。『今のまま仕事を続けていたら、子どもがカギっ子になってしまう。それは絶対に嫌だし、そんな子にするためにこの子を産んだわけではない。だから仕事を辞めて、子どもの通う小学校の学区内にお店を開こう』と。

私は、親を尊敬できる子どもに育てたいと思っていたし、子どもに尊敬される自分でいたかったんですね。母子家庭であることで、子どもに何かしらでも気を遣わせるのは嫌だった。やっぱり1番は子どもなんです」。

と言いながら、見せてくれたのは今1番の宝物、家族の写真。

西尾市のセレクトショップ「vogue(ヴォーグ)」のオーナー・蜂須賀有子さん
大切な家族


「去年、再婚したんですが、最初のときとは結婚や家庭というものへの考え方は、全然違いますね。いろいろな経験をして、今があるんですよ、やっぱり」。


「最初の結婚をして、離婚をしたとき、『もう2度と男性には頼っては生きていかない』って思っていました。それがこの腕時計を買ったときの気持ちです。今思えば、『そんなお金があったらお店のために使えよ』って感じですけどね(笑)。でも、あのときに私にパワーをくれたこの腕時計は、死ぬときにはきちんと子どもに託したいと思える宝物ですね」。


情報提供先:西尾市のセレクトショップvogue(ヴォーグ)
西尾市のセレクトショップ「vogue(ヴォーグ)」のオーナー・蜂須賀有子さん

 
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